MROC

MROCの仕組み

 MROCとは、「Market Research Online Community」の頭文字をとって「エムロック」と呼ばれ、特定のテーマに興味関心の高い人が集まり、対話・傾聴・観察を通じて、気づきを得るリサーチ手法です。

 アンケートやインタビューといった直接的な質問、参加者間で行われる会話の傾聴、参加者のコミュニティ内での行動観察といった複眼的視点から深い洞察を得ることができます。

about2

 

MROCの種類

 MROCには、大きく分けて2つの形態があり、ひとつは企業名や商品ブランド名を伏せてコミュニティを構築するグルイン型、もうひとつは企業名や商品ブランド名を冠してコミュニティを構築するブランド型です。
例えば、グルイン型であればブランド名を伏せた「エコカーのコミュニティ」となり、ブランド型であれば「プリウスファンのコミュニティ」といった形です。

 これまで、日本で行われるMROCの主流は前者のグルイン型であり、それに対して欧米で行われているMROCの主流は後者のブランド型です。
グルイン型MROCがここまで普及しているのは、おそらく日本だけです。
その理由は、日本のMROCがその黎明期に従来の調査手法の延長に位置づけられたことによります。

 ここで注意すべきは、グルイン型、ブランド型のどちらが優れているということではなく、まったく異なる調査メソッドの上に成り立つふたつのMROCを目的に応じてうまく使い分ける必要があるということです。


 

MROCの現状

 世界最大規模のリサーチに関するオンラインフォーラム「GREENBOOK」での最新の調査結果(2016上半期)によると、MROCに代表されるコミュニティ・リサーチの利用状況は、「利用中:61%」「検討中:22%」と、もはや欧米では新興ではなくメインストリームの調査手法として位置づけられています。

grit2016
出典:
GRIT2016(Q1-Q2)
EMERGING METHODS ADOPTION
https://www.greenbook.org/grit
※こちらの調査結果は、世界の先進的なマーケターやリサーチャーを対象としたもので、実際の普及状況を示すものではありません。
 他手法との相対的なポジションについて参照ください。